コラム

コンテンツマーケティングがトレンドになっています。コーポレートサイトをリニューアルするときなどにも、「せっかくサイトをリニューアルしたのだから、SNSを使って会社や製品のファン作りをしましょう!」というトレンドにかわって、「見込み客をじっくりと育てていくにはコンテンツマーケティングが一番です!」というプロモーションを勧めることが主流になってきています。

たしかに、SNSはいくらバズっても一過性の盛り上がりで終わってしまうケースも多く、その反動もあって「どうせプロモーションにお金をかけるなら、一度記事を公開すればずっと置いておけるコンテンツマーケティングの方がお得だ!」と考えるWeb担当者の方も増えてきました。確かにその考え方は間違いではありません。しかしいくつかの重要な点をおさえておかないと、またSNSブームの時のようなことになってしまいますので注意が必要です。

この記事では、コンテンツマーケティングを実施する上で見逃してはいけない注意点について解説します。

コンテンツマーケティングで大切なのは、「記事の量ではなく顧客を育てる記事のストーリー」

コンテンツマーケティングをはじめようとする会社がまず陥ってしまう最初の罠が、「今後コンテンツマーケティングをやるとしても、現時点で記事がひとつもない・・・。まずは記事を量産して見込み客にたくさん来てもらおう!」と考えてしまうことです。

確かに記事が何もない場合には、検索エンジンにインデックスされませんので検索エンジンからの流入は期待できません。しかし、コンテンツマーケティングの役割はSNSのような一過性の盛り上がりではなく、じっくりと顧客を育てることに重点を置かなければ意味がありません。
コンテンツマーケティングでは、見込み客が抱えている問題を解決に導いてあげるようなコンテンツを継続して提供することが大切になってきます。

継続性を重視したコンテンツマーケティングのストーリーとは、例えば下記のように組み立てられた戦略的なものになります。

 

1.【ユーザーベネフィットの確認】
自社の製品に興味を持ってくれるお客さんの悩みは何か

 

2.【解決方法の提示】
その悩みに対して自社の製品やサービスはどういう解決方法を与えることができるか

 

3.【共感の喚起】
過去のお客様の喜びの声などオープンにできるエビデンスはないか

 

4.【背中をプッシュ】
今が買いどきである理由、他社と比較して自社製品・サービスが優れている理由

 

5.【エンゲージメント】
一度製品を買ってくれたら手厚いサポートがずっとついてくるなど、顧客とのきずなを確立

 

こうしたストーリーを最初に組み立てておくことで、検索エンジンから流入した初めてサイトを訪れる見込み客が、繰り返し次のストーリーを楽しみにサイトを訪れてくれるようになり、やがて購買へとつながっていくのです。

記事の反響はかならずGoogle Analyticsで分析しよう!

こうしたストーリーを組んだ上でコンテンツを継続的にサイトに掲載していけば、最初は単なる漠然とした興味しか持っていなかった見込み客も、やがて商品やサービスの理解が及んでいきます。

そして、こうした戦略的な展開をしていく時に大切なのは、どんな記事が読まれているのか、ということについてきちんとデータを取って把握し、読まれている記事の傾向を分析し、アクセスアップにつながる記事の割合を増やしていくことです。

具体的にはGoogle Analyticsなどを使って下記のデータを分析し、反響があった記事と似た傾向の記事をどんどん増やしていき、逆にほとんど反響のない分野の記事は減らしていくのです。もし外注のライターを使っていて、Aというライターの記事に反響が多く、BやCというライターの記事ではぜんぜんアクセス数が稼げないという場合には、もちろんAというライターへのアサインを増やしていくのが正解です。
それによって、アクセスの稼げる自社サイトらしいコンテンツマーケティングの個性、カラーが確立していきます。

【まとめ】

いかがでしたでしょうか。「SNSは一過性のお祭りみたいなもので結局プロモーションの効果がハッキリわからなかった・・・」と反省しているWeb担当者の方も、コンテンツマーケティングでストーリー性を意識した戦略を立てておかないと、また同じ失敗を繰り返してしまう可能性があります。

ぜひ、戦略をきちんと立てたコンテンツマーケティングを実施して売上アップにつながるプロモーション活動を成功させてください!

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